『陽光桜』は天城吉野桜と台湾原産の寒緋桜の交配種です。この桜の生みの親は愛媛県の「伯方の塩」で有名な伯方塩業㈱初代社長の高岡正明氏。
高岡氏は先の大戦中に青年学校にて教鞭をとっていましたが、その教え子達が次々と出征しては亡くなることに嘆き悲しんだといわれています。
戦後のある日、青年学校跡地を訪ねた折に校庭の桜が満開に咲いているのを見て、当時の教え子たちとの思い出がたくさん浮かんだといいます。まさにその時、戦争のない平和な象徴としての桜を、さらに世界各地どこでも適応できる桜を開発しようと決意されました。
品種の開発に私財を投じ、20数年後ようやく厳しい気候や病気に強い桜が誕生しました。新しい品種には「天地に恵みを与える太陽」という意味を込めて『陽光』と名付けられました。
平成13年92歳でお亡くなりなるまでに平和を願い無償で世界各地に贈られた桜は5万本にもなったそうです。
平成25年11月、この桜の誕生話は映画化されました。
「陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM」
(参考:伯方塩業㈱HP・日本さくら交流会HP等)